✦ 🐾 ✦
猫の島の小さな冒険
〜クロのきょうの ちいさな しあわせ〜
🐾
1
prologue ― きょうも、いつもの島で
せとうちの ちいさな しまに
ねこたちが くらしていました。
なみの おとと しおの かおり
ふるい いしがきと あおい そら。
その中に いっぴきの くろねこ。
なまえは クロ。
きょうも しっぽを ぴんと たてて
なにかを さがしているようです。
ねこたちが くらしていました。
なみの おとと しおの かおり
ふるい いしがきと あおい そら。
その中に いっぴきの くろねこ。
なまえは クロ。
きょうも しっぽを ぴんと たてて
なにかを さがしているようです。
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2
むこうがわには なにがあるの?
いつもの いしがき。
いつもの みち。
でも きょうは なんだか
むこうがわが きになるんだ。
『よし、いってみよう。』
クロは おもいきって
ちいさな ぼうけんに とびだしました。
「えいっ!」
いつもの みち。
でも きょうは なんだか
むこうがわが きになるんだ。
『よし、いってみよう。』
クロは おもいきって
ちいさな ぼうけんに とびだしました。
「えいっ!」
3
ねむっている せんぱい
すこし あるくと
みちの まんなかで
きもちよさそうに ねむっている
ハチワレさんに であいました。
みちの まんなかで
きもちよさそうに ねむっている
ハチワレさんに であいました。
『ねえ、おきて。ぼうけんに いこうよ。』
ハチワレさんは うっすら めをあけて
ふわぁ、と あくび。
『クロちゃん、いそがなくても
おひさまは ちゃんと あたためてくれるよ。
ときには ねころんで みあげる そらも
なかなか いいもんだよ。』
ハチワレさんは うっすら めをあけて
ふわぁ、と あくび。
『クロちゃん、いそがなくても
おひさまは ちゃんと あたためてくれるよ。
ときには ねころんで みあげる そらも
なかなか いいもんだよ。』
♡ きょうの しょほうせん:いそがない じかんを たいせつに
4
ひなたぼっこの たつじん
もう すこし いくと
おおきな いわの うえに
しろくろの せんぱいねこ。
め を ほそめて
うみを みつめています。
おおきな いわの うえに
しろくろの せんぱいねこ。
め を ほそめて
うみを みつめています。
『きみ、どこへ いくんだい?』
『むこうがわを みにいくの。』
『そうかい。でもね、
いまの ひざしの あたたかさを
ちゃんと あじわってから おゆき。
いそいでは もったいないよ。』
『むこうがわを みにいくの。』
『そうかい。でもね、
いまの ひざしの あたたかさを
ちゃんと あじわってから おゆき。
いそいでは もったいないよ。』
♡ きょうの しょほうせん:ひなたの ぬくもりを ゆっくり あじわう
5
きの うえの ものしりさん
みちの おわりの きの うえに
もう いっぴきの くろねこ。
うとうとしながら
えだに もたれていました。
もう いっぴきの くろねこ。
うとうとしながら
えだに もたれていました。
『きみと おなじいろの ぼくだね。』
『そうだね。
ねえ、きみは いま ここに いる。
それだけで じゅうぶん しあわせ なんだよ。
あしたの ことは あしたの ぼくが かんがえる。
いまは いまを たのしむ。
それが ねこの りゅうぎさ。』
『そうだね。
ねえ、きみは いま ここに いる。
それだけで じゅうぶん しあわせ なんだよ。
あしたの ことは あしたの ぼくが かんがえる。
いまは いまを たのしむ。
それが ねこの りゅうぎさ。』
♡ きょうの しょほうせん:いま、この しゅんかんを たのしむ
6
epilogue ― ちいさな しあわせ
クロは おおきく ジャンプして
むこうがわを のぞいてみました。
そこにあったのは
いつもと おなじような けしき。
でも なんだか きょうは
いつもの しまが
とくべつに みえました。
―― とおくへ いかなくても
ちいさな しあわせは
すぐ そばに ある。
なみの おと、しおの かおり、
なかまたちの ねむる おと。
きょうも いい いちにち。
おやすみ、ねこの しま。
むこうがわを のぞいてみました。
そこにあったのは
いつもと おなじような けしき。
でも なんだか きょうは
いつもの しまが
とくべつに みえました。
―― とおくへ いかなくても
ちいさな しあわせは
すぐ そばに ある。
なみの おと、しおの かおり、
なかまたちの ねむる おと。
きょうも いい いちにち。
おやすみ、ねこの しま。
fin.
♡ よんでくれて ありがとう
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7



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